販売管理 ソフトの存在意義

情報が記憶できる容量の単位をまとめると、次の表のようになる。
1バイト=8ビット、1キロバイト(1KB)=1,024バイト=2の10乗バイト(1,024バイト)、1メガバイト(1MB)=1,024キロバイト=2の20乗バイト(1,048,576バイト)、1ギガバイト(IGB)=1,024メガバイト=2の30乗バイト(1,073,741,824バイト)。
なぜ、こんな中途半端な値なのかというと、英語のアルファベット一文字を表現するためには、8ビットを必要とするからだ。
もともとパソコンは米国で誕生したため、英語で使われるアルファベットや数字、カッコやピリオドなどの記号を含めて、全部で一三〇種類程度の文字の種類がパソコンで扱えなければならない。
8ビットあれば、二の八乗=二五六種類の文字を表現することができるので、英語圏で使われる文字や記号をすべて扱うことができることになる。
そこで、二文字=1バイトという意味づけを行うために、8ビットを1バイトとしているのである。
ただし、日本語は、これ以外にも漢字や平仮名、カタカナなどが必要となる。
そのため、日本語の場合は、二文字=1バイトでは足りないので、バイト数を増やして「2バイト=一文字」とすることで、すべての文字を扱えるようにしているのだ。
なお、2バイトで表される日本語圏の文字を全角文字、1バイトで表せる英語圏の文字を半角文字という。
併せてこの言葉も覚えてここまでわかれば怖いものなしおこう。
パソコンの世界では、この単語が頻繁に使われるので、ここでしっかりとマスターしておいてほしい。
さて、バイトの基礎知識が身についたと思われるので、メモリ(=RAM)の話に戻ることにしよう。
前述の表で示した通り、1MBは約100万バイトであるので、「メモリ8MB」とは、半角文字であれば約八〇〇万文字の分量の文書を記憶することができることになる。
また、漢字や平仮名などの日本語(=全角文字)の場合ならば、その半分の四〇〇万文字の文書をメモリに記憶することができることになる。
これは、本書が約三〇冊記憶できる分量だ。
「へえー、すごいな」と感心したいところだが、現実はそうではない。
第2章で解説したように、メモリ(=RAM)には、文書だけでなく、OSやアプリケーションソフトのプログラムなども併せて記憶させなければならないからだ。
つまり、ウィンドウズなどのOSとワープロソフトなどのアプリケーションソフトをメモリに記憶したあとで余った、残り分の量しか記憶することができないのだ。
そのため、メモリの記憶容量が足りないと、わずかなページ数の文書しかワープロソフトに人力できないとか、プログラムをメモリに記憶しきれないためにソフトが起動できない(=動かすことができない)といった、さまざまな問題が生じる。
これが、メモリ不足とかメモリオーバーと呼ばれる症状だ。
ウィンドウズは、こうした問題が起きないようにするために、ハードディスクの一部をメモリの代わりとして使うことができるようになっている。
これを仮想メモリという。
たとえば、8MBのメモリのうち、すでに6MBのメモリを使ってしまっている場合、メモリの残りは2MBしか存在しないことになる。
この時点で、3MBのメモリを必要とするプログラムを動かすには、どうしてもメモリの空きを2MBから3MBにまで広げなければならないはずだ(そうしないとメモリ不足となるため)。
そこで、ウィンドウズというOSはどうするかというと、現在メモリに記憶されている6MBの情報(=プログラムやデータなど)の一部をハードディスクに一時的に移動させて、3MBの空きを強制的に作り、ここに3MBのメモリを必要とするプログラムを記憶させるようにしているのだ(仮想メモリは、メモリ不足になりそうになったときに、OSが自動的に作成してくれる)。
ここで問題となるのが処理スピードだ。
たとえば、「BOY=少年」という情報を頭(=メモリ)の中に常に記憶しておけば、BOYという単語が出てきた時点で、瞬間的にその意味を理解することができる。
だが、頭(=メモリ)の中に記憶することができなければ、メモ帳(=ハードディスク)のようなものに記録して、この単語が出てくるたびに、そこから情報を引き出さねばならない。
つまり、ハードディスクを利用した仮想メモリは、CPUが処理する時間が、RAMのようなメモリと比べて極端に遅いのである。
そのため、仮想メモリを使う必要のないくらいメモリの容量を増やせば、パソコンのスピードは飛躍的に向上する。
特に、現在パソコンショップなどの店頭に並んでいるパソコンは、メモリを8MBしか積んでいないものが多い。
実は、この8MBという大きさは、ウィンドウズが最低限使えるようになるための容量でしかないと思っていただきたい。
そのため、このパソコンは、仮想メモリを頻繁に使わなければならなくなるので、たとえペンティアムのような高性能なCPUを搭載したパソコンであったとしても、処理スピードが極端に遅くなってしまうのである。
ペンティアムの能力が遺憾なく発揮できるようにするためには、メモリを16MB以上にする必要がある。
もちろん、16MBでも頻度は少なくなるが、仮想メモリは使われる。
この16MBという容量は、ペンティアムに限らず、他のCPUを搭載したパソコンに対しても同様にいえる。
ただし、メモリをたくさん増やせば、その分だけ目に見えて速くなるかというと、そういうわけでもない。
最適なメモリの量は、使うソフトの種類や本数によって微妙に変わる。
ワープロソフトのような一般的なものは16MBで十分だが、静止画(絵や写真など)や動画(映画のような動く映像)などのグラフィックをメインとして扱うソフトの場合は、24MB以上はほしい。
メモリを増やす(これを増設という)には、現在使っているパソコンに合ったメモリ(=RAM)をパソコンショップなどで購入しなければならない。
メモリには、いくつかの種類があるが、現在パソコンで使われている一般的なメモリはSIMM(シム)と呼ばれるものがほとんどだ。
ただし、SIMMなら何でもOKというわけではない。
パソコンの種類によって、使えるものと使えないものがあるので、購入の際には十分注意する必要がある。
メモリ不足/オーバーメモリ…メモリ(=RAM)の記憶容量が足りなくなること。
メモリ不足に陥ると、データが入力できなくなったり、ソフトが起動できなくなったりする。
これを回避するために、仮想メモリというのがある。
仮想メモリ…ハードディスクの一部をメモリの代わりとして代用することで、RAMの不足分を補うこと。
いまのパソコンには、処理スピードを向上させるさまざまな技術が用いられている。
その一つが、キャッシュメモリだ。
「CPU十RAM=頭脳」でおわかりのように、CPUとRAMの間には、さまざまなデータのやりとりが行われている。
このとき、同じデータを何度も繰り返し使うことが多い。
たとえば、本書の場合は「パソコン」という単語が頻繁に登場する。
そこで、このデータをRAMよりも高速に記憶できる特殊なメモリに記憶させれば、パソコンの処理スピードはさらに向上することになる。
そのためのメモリがキャッシュメモリだ。
キャッシュメモリは、CPUとRAMの中間に位置しており(つまりCPUとの距離が短い、SRAMという高価なRAMでできている。
つまり性能がよい。
ちなみに、一般的なRAMは、DRAMという種類のもの)。

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